「私が行くまで、誓書の朗読と勧めと教えに専念しなさい。」テモテへの手紙 第1 4章13節 (2017新改訳)
聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、テモテへの手紙 第1です。
著者はパウロです。
1章2節「信仰による、真のわが子テモテへ」。18節「私の子テモテよ」と、あるようにパウロが本当の自分の子のように愛したテモテに向けて書きました。
テモテは、パウロが宣教旅行にも連れて行った年若い牧会者です。
テモテの父はギリシア人で、祖母と母はユダヤ人であり、テモテの信仰は祖母、母方受け継ぎ、パウロに導かれました。
パウロがこの手紙を書いたのは、1章3節にあるように「違った教え」が教会に入り込んできたり、また信仰を捨ててしまったりする人が現れたので、それらのことに対処するためでした。
パウロは、テモテの元へ駆けつけたいのですが、なかなか実現しない事情もあり、手紙を送りました。
パウロが教会のことを案じ、教会の兄弟姉妹のことを思い、テモテの働きが上手く進むように心配する心が、わが子よとの言葉に表れています。
現代のように自由に、そして早く駆けつけることができない当時です。手紙を届けるのも苦労があった中で、パウロは教会の兄弟姉妹が信仰を堅く保って離れないようにと、案じ励ますのです。
テモテへの励ましと勧めは、そのまま私たちに向けて語られ教えれる主イエスからのことばです。
ここ4章13節では、テモテが年若い牧師だからと言って、軽んじられないように信仰を堅く保ち、聖書から教えるように勧めるなかのひとつの勧めです。
今朝は「誓書の朗読」ということに心が留まりました。
日曜日の礼拝や、祈祷会などで兄弟姉妹が集まる時に、テモテが聖書を朗読することは大切な働きです。
そして聖書が朗読される時、そこに集っている人にとって、それは丸ごと主イエスからの励ましになり、勧めとなります。
そして信仰生活を堅く保って、惑わされないための力になるのです。
私たちは、聖書本文を声に出して朗読することと、朗読がされる場に集い、それを自分の肉の耳と霊の耳で聞くことをもっと大切にしたいと思います。
私が想像し、期待する以上に、この神のことばが朗読されることは、私の力、栄養、励ましそのものになるのです。
シャローム