「これらはガテのラファの子孫で、ダビデとその家来たちの手にかかって倒れた。」歴代誌 第1 20章8節 (2017新改訳)
20章は、ダビデ王の歴史、功績を記している章と呼べます。
歴代誌は、サムエル記とは違った視点でイスラエルの国と王たちの歩みを記しています。王の歴史です。
けれども、ここ20章はアンモン人、ペリシテ人、あのペリシテの兵士ゴリヤテの兄弟ラフミをも打ち負かしたことを記します。
言ってしまえば、歴戦連勝の戦いの記録です。
しかし、これはダビデの罪の芽となる状況を示していると、受け止めることができます。
ここ20章には、主への恐れや賛美がありません。
主の目の前に正しいことを行おうというダビデと臣下たちの姿がありません。
主の勇士ではなく、ただの強い勇士の姿だけが見えます。
主が見えません。
主を見失っている、あるいは見失いかけているダビデがいます。
私は思います。聖書から教えられています。
ダビデは、苦難と悲しみの時にこそ、その信仰を輝かせ、成長させて歩む人です。
苦しい時も、主を疑わず、主に期待して待てる人です。
しかし20章は違います。
私たちは、好調な時にこそ謙遜に主の前に出て、主を畏れ、主を愛して歩むべきなのです。
シャローム