「神は、夜の幻の中でイスラエルに「ヤコブよ、ヤコブよ」と語りかけられた。彼は答えた。「はい、ここにおります。」」創世記 46章2節 (2017新改訳)
カナンの地を旅立ち、ヨセフの待つエジプトへと旅立ったヤコブは、途中で神にいけにえをささげて祈るのです。
その夜、神はヤコブの名前を2度呼んで、語りかけられます。
ヨセフに会える喜びが大きかったはずですが、ヤコブはかつておかした失敗や様々なことを思い起こし、エジプトへの移住に恐れを抱いたのでしょう。
神は、そんなヤコブに「恐れるな」(3節)と、励まし慰めてくださるのです。
ヨセフが、ヤコブの最後の時に立ち会い、平安の内にヤコブは、アブラハム、イサクという約束の民に加えられることまでを具体的に語って励ましてくれます。
エジプト移住で、神のご計画が新しい段階に入ることが分かります。
このとき、民の人数は70名。それが出エジプトの頃には何十万と言う人数に増えるのです。
神様の祝福が、エジプトの地で、進められるのです。
しかし私たちは、神様の約束をいただいていても、不安なることがあります。
それでもこうして祈り、神様だけを礼拝して生きるとき、神様は励ましてくださり、導いてくださるのです。
不安や恐れを持つことが悪いことではないのです。私たちは小さく弱い存在ですから。
ただ、その不安のときに、ちゃんと主なる神様にだけ信頼して、祈り助けを求めるのかどうかだけが問題となります。
私たちが神様の声に聞き従うならば、神様は時にかなった助けと励ましを与えてくださるのです。
今、私たちにはこの旧新約聖書66巻が与えられています。そして父なる神様を「アバ、父」と読んで親しく祈り求めることができます。
聖書を読み、祈り、日曜日ごとの礼拝をささげて行く時、この日の「ヤコブよ、ヤコブよ」と、同じように励ましを与えられて、約束を確信できるのです。
ですから私も答えます。「はい、ここにおります。」
新しいことが主、神によって始められていくのです。期待したい。
シャローム