「主が民全体に語れと命じたことをみな、エレミヤが語り終えたとき、祭司と預言者とすべての民は彼を捕らえて言った。「あなたは必ず死ななければならない。」エレミヤ書 26章8節

主がエレミヤに語れと命じたことばを、エレミヤが民全体に向かって語ったとき、エレミヤは捕らえられてしまいます。
エレミヤが語ったことばは、厳しい裁きのことばでした。
民は、主の再三の警告にも従わずに、主を捨てて、偶像の神々を慕ったために、主はさばきのことばをエレミヤに語るように命じたのです。
エレミヤは、ただ一人、主に従い、主のことばを真っ直ぐに語ったのです。

エレミヤが語ったとき、エレミヤを捕らえたのは確かに民です。
しかし、祭司と預言者が先頭に立ってエレミヤを捕らえて迫害したのです。
祭司と預言者は、形ばかりの礼拝をささげ、形ばかりを守る信仰に陥った代表となってしまったのです。
祭司と預言者こそ、一番にエレミヤが語る主のことばを聞いて、悔い改めるべき人でした。
一番に主のことばを大切にして聞くべき人が、全く反対のことをしたのです。
一番先頭に立って、エレミヤを捕らえ、一番最初に主に背き、主の敵となったのです。

私たちが主を信じていると告白しながら、誰よりも先に主に背を向けて、主のことばを聞かない人になってしまうことがありませんように、祈るばかりです。
いつも、素直に主のことばを聞くことを忘れてしまうと、恐ろしい罪の中に身を置いて、エレミヤを捕らえる私になってしまうかも知れません。
恐ろしいことです。

主のことばを聞くことから初め、聞くことで終わる夕に朝を生きたいものです。

シャローム