「すると彼は夢を見た。見よ、一つのはしごが地に立てられていた。その上の端は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしていた。」創世記 28章12節 (2017新改訳)
 
 
 兄から復讐の制裁を受けないように、伯父のところへと逃げることになったヤコブです。
 彼が、旅立った先で野宿の夜を過ごしたときに、見たのははしごでした。
 そのはしごは、神の使いたちが上り下りするはしごでした。
 それは神を信じて祈る人々の祈りを神の元へと届けるためのはしごでした。
 
 幾つかのことを覚えます。
 「地に立てられていたはしご」は「地に向かって立てられていた」と記す別訳もあります。
 即ち、神様がかけてくださったはしごなのです。
 神の使いが、人々の祈りを神に届けるために、神がかけてくださったのです。
 
 「一つ」と、あります。無数のはしごではありません。
 神の元へ必ず届けられための、大切で価値あるはしごです。
 一つで良いのです。神が必ず受け止め、聞き入れてくださるのです。
 
 「上り下り」と、あります。
 最初に祈りを神に届けて、次ぎに、神の答えを私たちにくださるのだと言うことが、分かります。
 
 このはしごあると言うことは、私たちの祈りは必ず神に届いているということ。
 神様が私たちの祈りを聞きたいと、はしごを掛けて待っていてくださると言うことです。
 
 ヤコブはひとり寂しく、不安に押しつぶされそうな夜に、祈りが必ず聞かれることを知って、励まされたのです。
 朝のみことばを開くとき、夜、私たちが感謝とともに祈った祈りが、神の元へ届けられて、その答えが届く朝のみことばと言うことでもあると思える箇所です。
 どちらにしても、私たちは神に期待し、信頼して祈ろう。
シャローム