「その町の門に入るすべてのヒッタイト人たちの目の前で、アブラハムの所有になった。」 創世記23章18節
サラが亡くなり、アブラハムは妻サラのために葬る土地を得ようとします。
主が約束してくださったカナンの地には未だアブラハムの所有する土地は皆無でした。
アブラハムはヒッタイト人の前で、土地の所有者であるエフロンにマクペラの洞穴を求めます。
エフロンは丁寧な言葉は使いつつも、法外な金額で譲ることを提案します。その上で洞穴のある周辺の畑まで売りつけるのです。
アブラハムの態度は一環していて、彼は提案の金額で洞穴を正式に、ヒッタイト人がみんな証人となる形で手に入れます。
小さな洞穴と畑地は、この時から遙か先にアブラハムの子孫、イスラエル部族の地となるカナン全土の先駆けとなったと言えます。
先に眠ったサラを約束の地に葬りたいと願ったのは、主の約束が成就する日まで、そこで眠り、待ちたいという、アブラハムの期待と確信の現われです。
それは正しかった。
また、エフロンには、法外な値段をふっかけられましたが、主が与えてくださる土地、主が私たちに与えてくださる恵みとは、自分では払うことができない法外にも法外な価値のあるものだということを象徴的に示しているようです。
主の約束は、私たちの思いを遙かに超えた形で成就するのだと思う朝です。
シャローム