「人々はダビデを助けるため、日に日に彼のもとへ来て、ついに神の陣営のような大陣営となった。」歴代誌 第1 12章22節 (2017新改訳)
これはダビデがまだサウル王に追われている時期の出来事です。
時の王様に命を狙われ、犯罪者のように扱われているダビデのもとに、勇士と呼ばれる人々が駆けつけたのです。
彼らは、ただ勇猛果敢な兵士ではなく、主のみ心を知りたいと願う、主の勇士なのです。
ですから政治的に、軍事的に不利なダビデのもとに来るのです。
創世記32章2節で、ヤコブが喧嘩別れをしたままになっていた兄エサウの住む故郷に帰ろうと旅をした時、ヤコブは神の使いを目撃して「ここは神の陣営だ」と、告白をしました。
大切な場面で、神は契約の担い手のために、恵みを目に見える形で見せてくださるのです。
神の陣営とは、武力、戦力に長けている陣営ではないのです。
神、主のみ心に沿って、自分の力を、賜物を発揮したいと集まっている人たちの陣営です。
この頃のダビデは、決してサウルに対抗して戦おうとはしません。
しかしその不戦、従順は、勇士たちに勇気がないダビデとは映らなかったのです。
どんなに不利でも、危険でも、主のことばに従い通そうとするダビデの信仰の勇気を、この人たちは知って、ダビデを慕ったのです。
苦しい時にこそ、迷うことなく、主のことばに従える信仰者でいたいものです。
その人の周りには、目には見えなくても、神の陣営が広がっているはずです。
シャローム