「同じ信仰による、真のわが子テトスへ。〜」テトスへの手紙 1章4節

テモテと同じようにパウロの片腕となって活動していて伝道者のテトスへの励ましと導きを与える手紙です。
パウロが殉教する少し前に書かれた手紙です。
1章は、教会の指導者である長老の資質について、相当に厳しいことが記されています。
この忠告を読むと、いったい誰が教会の長老になれるのだろうかと、不安にもなります。
しかし、当時の人びとの間には、大酒飲みであったり、無益な話をしたり、人々を惑わすようなことがあったのでしょう。
ですから忠告をするのです。

でも今朝、心に留まったのは、このことばです。
「真のわが子テトスへ」
パウロがイエス様の愛と福音を伝えて、テトスは信じて、そして伝道者となったのです。
血による実の息子ではありませんが、それ以上に真のわが子だと、パウロは呼び、愛しているのです。
パウロのテトスへの愛が現われている手紙なのです。

私たちも同じなのです。
「同じ信仰」によって、私たちは神の家族となったのです。
これは単なるたとえではありません。
パウロがテトスを愛してわが子と呼んだように、イエス様は私たちを愛してくださっています。
そして神の家族として、私の名前を呼んでくださり、教会に集わせてくださっている。
そして一人ひとりに使命を与えてくださっています。
その使命、働きは時に難しいと感じますが、でも、イエス様が愛してくださっているのです。ですからできるのです。

パウロがテトスを愛したように、あなたはイエス様に愛されて、その名を呼ばれているのです。

シャローム