「このことは、ファラオとすべての家臣たちの心にかなった。」」創世記 41章37節 (2017新改訳)

ヨセフが献酌官長の夢を解き明かし、その通りに献酌官長は解放されましたが、彼はヨセフとの約束を忘れてしまったのです。
ヨセフが監獄から解放される機会が失われました。
しかしそれから2年後に、今度は王であるファラオが夢を見ます。
二つの夢を見たファラオは、心が騒ぎ、その意味を知りたいと願ったのですが、エジプト人には誰も解き明かすことはできませんでした。
そのとき、あの献酌官長が、自分に起きた二年前のことを、悔い改めの言葉とともに王に告げます。
早速、ヨセフが夢の解き明かしのために、ファラオの前に連れて来られます。

ヨセフは、ファラオに対して謙遜に振る舞いながら、しかし、はっきりと神が解き明かしてくださると、語るのです。
そしてそのことば通りに、ヨセフは夢の意味を語り、同時に夢が実現(大変な飢饉が来ること)するときの対処方法も語るのです。

夢の意味を語り、問題への知恵のある対処法までも語るヨセフに対して、ここ37節では、すべての人が納得したことを示します。
心が騒いだファラオ。
ヨセフとの約束を思い起こし、悔い改めて王に告白した献酌官長。
神が教えてくださることを確信して語るヨセフ。
謙遜でありながら、誰にも臆することなく、語り、知恵を示したヨセフ。
すべての人がヨセフの言葉に、心から賛同したのです。心にかなったと、聖書は記します。

献酌官長に忘れられていた二年間も。
王、ファラオの前に立った時も。
夢を解き明かす時も。
解決方法を示す時も。
いつも神、主がともにいてくださったのです。もちろん、ヨセフがそのことを一番知っています。

神、主に信頼して心が穏やかな人の言葉は、心騒ぐ人にも届くのです。
すべては主がともにいて、最善を導いてくださり、成してくださるのです。
私たちは、いつも主とともに歩み、心穏やかに過ごしたい。
シャローム