「主に尋ねることをしなかった。そのため、主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに回された。」歴代誌 第1 10章14節 (2017新改訳)
ここはサウル王の最後を記します。ただし、サムエル記第一31章の終わりとは、違う視点を強く意識します。
戦いに敗れ、自害して倒れたサウルをヤベシュ・ギルアデの人々はペリシテ人がさらし者にしたところから取り上げて、葬ります。
サウルもまた、王として信頼されていたことを思わせます。
しかし、ここは最後に13,14節という、厳しいことばを最後に残すのが、サムエル記の最後とは違う点です。
人として、人情、配慮というものを超えて、聖書はどうしてもサウルの罪を指摘します。
彼の最大の罪は、悔い改めることができなかったことです。
主に尋ね、主の前に悔い改めるのではなく、霊媒に頼ってしまったことも大きな罪でした。
主は悔い改める者、主に尋ね求めて近づく者を拒んだりしないのです。
しかし自分の力に頼り、主ではなく霊媒や他のものに頼る者を退けます。
主を愛するとは、1対1の関係を結ぶことです。
主は、愛する者のためにはいのちを犠牲にしてくださる。
それならば、私たちも主だけに頼るべきなのです。
いつも、いつでも主に尋ねよ。
そうすれば主は豊かに答えてくださる。
シャローム