「二人は答えた。「私たちは夢を見たが、それを解き明かす人がいない。」ヨセフは言った。「解き明かしは、神のなさることではありませんか。さあ、私に話してください。」」創世記 40章8節 (2017新改訳)

ヨセフが監禁されている監獄に、王の高官である二人の人が拘留されます。
ヨセフが二人の世話係となるのですが、ある朝、二人の顔色がさえないのを見て、ヨセフが声を掛けたとき、ここ8節の答えがあったのです。
この後、ヨセフは二人の夢を解き明かします。
一人目の献酌官長の夢の解き明かしは、三日目に彼の罪が赦されて解放される内容です。ヨセフはそれを伝えます。
二人目の料理官長は、献酌官長の夢の解き明かしが良かったので、自分も夢を伝えますが、彼の方は、裁かれて処刑される内容です。
ヨセフはそれも隠すことなく伝えます。

そして三日目、解き明かしのとおりになるのです。
かつて兄たちに自分の見た夢を得意そうに話して兄たちの憎しみを買ったヨセフです。
あの時は、自分のことしか考えていませんでした。
しかし、今、奴隷として売られて、苦しい日々を送る中でも、主がともにいてくださることを知ったヨセフです。
ここで語るように、神のなさることに信頼して従う姿勢があります。
そして相手のことを考えて声を掛け、語りかけることもできます。
そして料理課長に厳しいことも臆することなく伝えました。憎まれるかも知れないのにです。
それはいつも主に従うことを一番にしているからです。

主がともにいてくださることが一番の励まし、慰めであることを知り。
主のなさることが実現していくことを信じる人へと、ここエジプトへ来て変えられたヨセフなのです。

神のなさることです。と、いつも明かして語り、神の御心を尋ねて従う姿勢を取れるようにしたいものです。
シャローム