「主はあなたの力の杖を シオンから伸ばされる。 「あなたの敵のただ中で治めよ」と。」詩篇 110篇2節

110篇はメシヤ(救い主)に関する詩です。王の即位式の時に朗読されたとも言われる詩です。
メシヤと神は親密です。
神は、メシヤに信頼して国を治めさせます。
神は、王をエルサレムに置かれて、国の全体をそこから治めさせます。
王の統治は、政治と宗教とが一体となっています。
それなのでここではシオンと言う表現が使われます。

しかし興味深いのは「あなたの敵のただ中で治めよ」と言う表現です。
シオン、エルサレムは、神である主を知っている人たちが住んでいるはずです。
ところがそこが敵のただ中だと言うのです。
神を知っていながら、神に背く者たちが多くいるのが、この地上の王国です。
しかしメシヤは、そこにやって来てそこから全地を治めるのです。
その時、人々はようやく自分が愚かであったことに気がつくのです。

私たちは今、苦難の中で歩んでいても、メシヤである主イエスの統治が始まっていることを信じて歩みましょう。
御国が来ますように。と祈る祈りは期待と信頼の告白です。
シャローム