「アビメレクは言った。「見なさい。私の領地があなたの前に広がっている。あなたの良いと思うところに住みなさい。」 創世記20章15節
約束の子である長子イサクが、もうすぐ生まれようという時に、アブラハムは再び大きな罪を犯します。
ゲラルに移り住んだ時に、また、妻サラを妹と偽って自分の身を守ろうとしたのです。
これまでの信仰生活を無駄にしてしまうような大失敗と言えます。
ゲラルの王は、サラを召し入れていたのですが、主が王に臨み語りかけたので、王は真実を知ることになります。
そして、アブラハムを守り、サラを守るように命じられると直ちに行動します。
サラをアブラハムのもとへ返し、多くの財産を与えて、自由に住む土地を与え、サラには非難の声が上がらないように配慮します。
主の語られた命令以上のことをして報いたのです。
それに対して、アブラハムは、ゲラルの人を恐れたからであると、また、サラが妹の関係にあることを説明したりと、弁明ばかりするのです。
しかし、主を信じていないと断言したゲラルの王に自分の罪を指摘されるという恥を得たのです。
ゲラルの王がすべて正しい事をしたわけではないでしょう。しかし、ゲラルの王は主のことばに誠実に応答し、惜しみなく与えることで答えました。
素早い応答。
誠実な応答。
潔い応答。
信仰生活の中で失敗はあるでしょう。
しかし、主の声を聞いたならば、その時には自分の罪を認め、失敗を恥じるばかりではなく、素早く、誠実に、潔く悔い改めて主と隣人に応答したい。
シャローム