「ところが、彼らはその父祖の神の信頼を裏切り、神が彼らの前から根絶やしにされたその地の民の神々を慕って淫行をした。」歴代誌 第1 5章25節 (2017新改訳)

5章も冒頭に長子ルベンの罪が指摘されて、それ故に契約の担い手はユダの子ヨセフに移ったことが記されます。
その後は、約束の地における戦いが、神の戦いであったことが示されています。
イスラエル部族による侵略ではなく、神の戦いであり、神の剣として彼らが戦いその地に住むようになったことを記します。
彼らが、主により頼み祈り求める時、神は彼らに勝利と祝福を与えてくださいました。

ところが、彼らは神が、神以外の田野部族が崇める神々を慕ってはならないと厳しく命じておられたのに、これを破ります。
主の愛に背き、主の信頼を裏切って、他の神々を慕って淫行をしたのです。

神に愛されたイスラエル人の系図は、栄光の系図などではなく、失敗と罪の系図です。
そこにいつも神のあわれみがあります。

苦しみ、神に助けを求めると、神はあわれんでくださり助けてくださり祝福を与えてくださる。
恵みと祝福の中に生きる時、神、主だけを愛せば良いのに、イスラエル人は罪を犯します。
祝福から堕落、そして再び苦しくなり、主に助けを叫ぶのです。
それでもなお、主は見捨てないで救ってくださる。
そして回復があり、祝福された日々が与えられます。
ところが、彼らはそんなあわれみ深い神を裏切るのです。

系図とそこにある名前は、そのまま神のあわれみと民の罪を映しています。
神、主にだけ信頼して慕い求める日々を朝に夕にと送りたいものです。
シャローム