「琴よ 竪琴よ 目を覚ませ。 私は暁を呼び覚まそう。」詩篇 108篇2節
詩人は、主にのみ信頼して祈りと賛美の声を上げます。
最初に心の底から、たましいからの叫びである主への賛美の声を上げて108篇を始めます。
そして詩の終わりを目前にして、12節では人の助けはむなしいと告白をします。
詩人は、本当に心から主に信頼して、主の助けを待って祈っています。
今、主から見放されてしまったように思えるときでも、諦めるのではなく主にだけ祈ります。
そして詩人の主への賛美の心は琴と竪琴を奏でて賛美するのです。
しかし実はその賛美は驚くようなかたちで歌われています。
ここに詩人は「私は暁を呼び覚まそう。」と、告白しています。
詩人は眠っていたのですが、朝を待ちきれなくて、夜が未だ明けていない時間に起き出してしまったのです。
待ちきれなくなり主を賛美し始めたのです。
詩人の歌と琴が、暁を呼び覚まし、新しい朝に主に信頼して歩む日を初めさせるのです。
うずうずと、朝になるのが待ちきれなくなって、賛美の声を上げる。
そんな一日の活動の始まりの時を経験したいものです。
主に信頼する人には、眠れない夜はなく、しかし、朝を待ちきれずに起き上がり一番に賛美するのです。
シャローム