「御子は万物に先立って存在し、万物は御子にあって成り立っています。」コロサイ人への手紙 1章17節 (2017新改訳)

聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。

今日開いたのは、コロサイ人への手紙です。

著者はパウロです。
獄中書簡と呼ばれる手紙の一つです。ローマの獄中執筆されました。
エペソの東方160キロほどの距離にあるのがコロサイの町です。
パウロはこの町を訪問したことがありませんが、パウロの宣教によって信じたエパフラスが力を注いで教会の基礎を作ったと考えられます。
また、ピレモンの手紙のピレモンは、コロサイの教会の有力な人物です。

今、コロサイの教会には異端の考えが入り込んでいました。そのためエパフラスはパウロの助力を得ようと訪問したのです。1章7,8節。
コロサイの教会に入り込んできた異端は、誤ったユダヤ教的教えで、食べ物や祭りを守るように教えるものがありました。
また、御使い礼拝もあり。
反対に誤った禁欲的な教えもあったのです。

その背後には、二元論があったと言われます。
霊は善であり、肉体は悪であるということです。
ですから肉体を持つ私たちは、そのままでは神と交わることができないので、御使いの介入が必要であると、教えるのです。

パウロは、明確にキリストが創造主であり、すべてのものを造り、私たちの仲保者であり、真の神であることを示します。
誤った教えを、まるで真理を知っているかのように語る者たちに対して、キリストこそ知恵と知識の源であり、真理であると、教えます。
キリストこそが真理であり愛である。
このキリストを知っていることを喜び、そこから離れてはいけないのです。
シャローム