「それで私は、銀十五シェケルと、大麦一ホメル」と大麦一レテクで彼女を買い取り、」ホセア書 3章2節

主が次にホセアに命じたのは、ホセアを裏切り、姦淫の罪を犯した上に奴隷のようになってしまっていた妻を再びあいすることです。
それは妻ゴメルを、銀と大麦で買い取って、取り戻すことから始まります。
その金額は、当時の奴隷の相場の半額の金額でした。それは妻がそれほどまでに価値がない者として扱われていたことを示します。
自分を裏切り他の男性を慕い、そして自分の価値を失ってしまった妻を、ホセアは自分から出向き、お金を払い買い戻したのです。
それは神を裏切って偶像の神々を慕っていたイスラエルの民のために、神ご自身が犠牲を払い買い戻して、ご自分の民としてくださったことを表します。
神を見失い、自分を見失い、自分の価値さえ失っていた私たちのために、神が犠牲を払い、愛してくださったのです。
イエス様が十字架で、私の罪を身代わりとなって死んでくださり、愛を表して犠牲となってくださったことを、ここでホセアはおこなって、民に神様の愛を教えているのです。

そしてこの神の愛は、やがて訪れる終末の日に完全な愛の形として私たちに表されることの預言です。
良い人のためではなく、裏切り罪を行い、価値を失った罪人のために、その人に価値を見出し、愛して取り戻してくださった神さんの愛を覚えます。

シャローム