「その後、ヨシュアは、みおしえの書に記されているとおりに、律法のすべてのことばを、祝福ものろいも読み上げた、」ヨシュア記 8章34節 (2017新改訳)

主の前に悔い改め、罪と汚れを取り除いたイスラエルは主のことばに従って再びアイの町を攻め、これを攻略します。
その後、ヨシュアは、主がモーセに命じられた通りの祭壇を築いて、いけにえを献げます。
主は、イスラエルを祝福します。その後で、ヨシュアは律法のすべてのことばを読み上げて民に聞かせるのです。

大事な場面で、主のことばを聞くことは大切で一番にすべきことです。

祝福ものろいの言葉も、生粋のイスラエル人も寄留者である人たちも、みんなの前に読み聞かせたと、34,35節で繰り返すのです。
一つのことばも省くことなく読み上げたことを強く示すのは、それほどに律法の書を大切に聞き、そして従うことを告白する意味もあります。

のろいの言葉もあると聞くと、現代に生きる私たちは驚いてしまうのですが、それは当然のことでした。
主のものを盗んだ人はさばかれることを、民は経験し、また目撃しているのです。
主のことばは、すべてその通りに実現をします。
すべてです。
ですから、すべて読み上げ、すべて聞くのです。

しかし、忘れてはいけない。
主のことばは、いつも私たちに向かって、恵みと祝福が先に有るのです。
主は、さばきやのろいで、私たちを脅しているのとは違うのです。
それでも一方で、エリコの町、アイの町の罪はすべて徹底的に取り除かれました。
そうしなければならないのです。
主の聖さは、完全な聖です。
悔い改める機会は与えられていたのですから、一人一人が決断し、主のことばに答えればのろいのことばを恐れる必要はありません。
エリコの町からもラハブの家族は救い出されました。遊女であったラハブですが、主の前に真実の言葉で進み出て答えた人は祝福されるのです。

すべてのことばを、読み上げたヨシュアに習い、私たちも聖書のことばをすべて隠すことなく薄めることなく付け加えることなく、隣人に伝えていきたいものです。
シャローム