「あなたは、あなたの神ケモシュがあなたに占領させようとする地を占領しないのか・私たちは、私たちの神、主が、私たちの前から追い払ってくださる者の土地をみな占領するのだ。」士師記 11章24節 (2017新改訳)
 
 アンモン人が、イスラエルが支配し所有する土地は自分たちの土地であると、主張して奪い取っていこうとします。
 さばきつかさとなったエフタは、アンモン人と戦うことになるのです。
 
 その時、エフタは、この戦いと土地の所有について、自分たちの正当性を訴えます。
 基本は二つ。
 一つは、イスラエルは侵略戦争を仕掛けて土地を奪い取ったのではないこと。
 戦いは、アンモン人やアモリ人が、一方的に仕掛けてきたので、戦って、イスラエルが勝利したのだと言うこと。
 
 二つ、土地は、元々、神、主が所有されているものであること。
 主が、イスラエルに与えてくださったということ。
 
 エフタは、挑戦的な言葉で訴えるのです。
 異邦人が信じる神々が、彼らに占領せよ、所有させようと、語ってくれないのか。
 神々は、土地を与える力はないのかと言うことです。
 
 ありません。
 偶像の神々は、何も造り出すこともできません。何かを所有させる力もありません。
 なにより、偶像の神々は、話し掛けてはくれないのです。
 
 私たちは、私たちの神、主が与えてくださる恵みを受け取るのです。確実に、豊かに受け取るのです。
シャローム