「サムソンは彼らに言った。「おまえたちがこういうことをするなら、わたしは必ずおまえたちに復讐する。その後で、わたしは手を引こう。」士師記 15章7節 (2017新改訳)

 

サムソンは、ペリシテ人の女性との結婚をしましたが、それは祝宴の日の時から、良い結婚ではありませんでした。
妻の女性は、サムソンを裏切ります。
サムソンは、そのことに怒り、ペリシテ人の所有する麦畑を、燃やしてしまうのです。
そして今度は、ペリシテ人がサムソンの妻となった女性と父を火で焼くのです。

そのことを知ったサムソンの言葉が、この7節です。
この後、ペリシテ人は執拗にサムソンの命を狙います。
ユダの人々は、自分たちの保身のためにサムソンをペリシテ人に引き渡すのです。

怒りが怒りを呼び、復讐が連続します。
自分の身と生活を、聖く保って主に仕えるべきナジル人であるサムソンは、奔放で自制なく、怒りのままに行動します。
それが敵対する人の怒りと憎しみを増大させて、連鎖します。

この時代のユダ、イスラエルは混乱しています。
しかし、そんな時代に主は、このサムソンを用いて、イスラエルをさばくのです。
サムソンの無茶苦茶な行動や生き方をも、主は用いてイスラエルを導こうとされるのです。
復讐すると、発言するのではなく、赦すと言える時を求めたいものです。

しかし今、この士師記のサムソンの行動を知っている私たちは、復讐は主に任せて、怒りではなく平安、混乱ではなく自制して、主のことばを慕い求めて歩みたいものです。
主が、私を用いてくださるのであれば、以下のままに行動する私ではなく、主のことばをよく聞いて従う日々の生活の中で用いられたいと願っています。
シャローム