「あなたは、彼らや彼らの神々と契約を結んではならない。」 出エジプト記 23章32節
主がイスラエル人を愛して導き入れてくださり、アブラハムと約束をしたとおりに、イスラエル人に与えてくださったこのカナンの地での生活について命じています。
主を礼拝すること、七日間の内の安息日について、七年目の安息の年についてなど命じます。
主の前に誠実に歩むことが求められますから、隣人との間で偽りのうわさ話をすることも命じます。
そして一番大切なことは主だけを信頼することです。
19節の「子やぎをその母の乳で煮てはならない」という命令も料理方法、健康、栄養のことを言っているのではありません。
周辺の国々では、この方法を取って、異教の神々に献げ物をして収穫の豊饒を祈るからです。その方法を決して真似るな、期待して神々に祈るなという命令です。
私たちは、もしかするとほんのわずかな心で主以外の神々に心を魅かれてしまう時があるのかもしれません。
信じてはいないはずなのに祈ってしまうことがあるかもしれません。
でも、それは異教の神々と契約を結ぶことなのです。
願うことは、その神々と自分が契約を結んで、神々の祝福を得ようとすることなのです。
主は、ご自身が私のために犠牲を払い、契約に従って私を祝福してくださっています。
私はその祝福と恵みを一方的に受けている身なのです。
ですから「彼ら」他の人々、周りの人々を羨んで、その神々に期待してはいけないのです。
それは主を捨てて、他の神々と契約を結ぶことだからです。
他の神々のことを思うことはいとも簡単にできます。
しかし、それは契約書にサインをして、その神々に従うことを了承することなのです。
わたしはただ、主である神様のことばに従うのです。主のことばを聞いて、心に留めて従うのです。
祝福と平安はいつもそこから来ます。
シャローム