「神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強いからです。」コリント人への手紙 第1 1章25節

コリント人への手紙を読みます。
16章8節の言葉から、パウロがエペソに滞在中にコリントの教会に向けて書かれたことが明確です。
コリントの教会に起きていた分派と言った問題などに対する注意など、教会の問題に関して書かれています。

ここはパウロが語り伝えていたことが何であるのかを明らかにしています。
パウロは、イエスが救い主であり、十字架の上で処刑されたという事実を余すところなく伝えました。
ユダヤ人には救い主が死んでしまうなどということはあってはならないことでした。
ギリシア人は、目新しい知恵が欲しいのであって、イエスが死んでしまったことには価値を見出しませんでした。

しかし、神はイエスが死ぬことを計画され、実行されました。
ここで神と人を比べた表現をしていますが、実際に何かと何かを比べて優劣を示しているのではないのです。
神の知恵、神の力というものは、人のそれとはまったく違うものだということです。
神は私を救うためにご自分の命を差し出しました。
そして死を死んで打ち破ったのです。
神であるイエスが死にました。人の悪意と暴力によって殺されましたが、その死を実際に死ぬことで打ち破りました。
人にはできないことでした。
これが神の知恵であり神の力の現れ方です。
私たちには及びもつかない計画と実行が十字架の上でなされたのです。

シャローム