「ヨラムは三十二歳で王となり、エルサレムで八年間、王であった。」歴代誌 第2 21章5節 (2017新改訳)

ヨシャファテの次に王となったのは、長男のヨラムでした。
彼が、何者であり、何をした人かと言えば「八年間、王であった」のです。
ただそれだけです。
20節でもここ5節と、全く同じことが語られ、続けて「彼は惜しまれることなく世を去った」と、記されるのです。
ヨラムは、ユダの地に高き所を造り、エルサレムの住人に淫行を行わせて、迷わせました。

父ヨシャファテのように、主に信頼して従うこともせず。
かえって高き所を造ったりして、主に背くことばかりをしたのです。
ですから、確かに王となり、八年間、王としてその地位にありましたけれど、それだけのことでした。

民の信頼も得ることはなく、愛されることもなく、惜しまれることもなく、王に墓にも葬ってもらえなかったのです。
その人の人生を示す時に、王であったと、記されるよりも、優れた喜びのある記され方があります。
主のしもべであった。主を愛する道から逸れることがなかったと、記されることを私たちは喜び、目指すべきなのです。
主のしもべモーセと、同じように主のしもべと呼ばれたいと思います。
主のしもべとは、第一に、自分が主に愛されていることを知っている人です。
そして、主を愛する人です。
さらに、主のことばを慕い求めて、従おうとする人です。
その人は、失敗しても、欠けがあっても希望を持って生きる人になります。
シャローム