「カインは主の前から出て行って、エデンの東、ノデの地に住んだ。」 創世記4章16節

3章が人が神様の前に犯した最初の罪を示す章ならば、4章は人が隣人に対して犯した最初の罪を示す章です。
具体的には兄のカインが弟アベルを殺すと言う、最も親しい人を殺すと言う大きく深い罪です。

相手を理解する、受け入れる、歩み寄るのではなく、敵意、排除です。
神様の前に罪を犯した人は、次に人に対して罪を犯すことになります。
今、私たちが罪を犯すのは、神様の前の罪をそのままにしている結果です。

そして神様はというと、罪を犯したカインに語りかけます。なおも恵みを与えます。
神は罪を犯した人を排除するのではなく、関係の回復を望んでくださるのです。
ところが、人はそれさえも拒みます。罪に対して罪で答えます。

アダムが罪を犯した時、神はその罪をそのままにしてエデンの園に置いておくことができませんので、園から追放しました。
罪の結果のさばきです。
しかし、今、カインは自ら神、主の前から出て行きます。別の言葉では去ったと示します。

神様は私を求めてくださるのに、私は神様から離れ、その前から出て行ってしまうのです。
4章の罪が示される中で、今朝はこの「主の前から出て行って」ということばが一番心に迫ります。
今、私は何処にいるのか?何処に行こうとしているのか、心と行動を見つめたい。

シャローム