「ダビデ王は、事の一部始終を聞いて激しく怒った。」サムエル記 第2 13章21節 (2017新改訳)

ダビデの息子の一人であるアムノンが、妹にあたるタマルを愛して、タマルを策を弄して乱暴します。
しかもその後で、愛したときよりも激しく憎んだと聖書は証言します。
悪意とともにある愛、好意は愛ではないのです。手に入れた途端に、その心は変質します。
そして、泣き叫び歩くタマルを見て、実の兄アブサロムは怒りアムノンへの復讐の機会を探るのです。

この事件は、この後長い期間に渡りダビデと王国を苦しめ混乱させます。
ここでダビデの取った行動が間違っていました。
ダビデは、アムノンの好意に対して激しく怒りますが、さばくことも叱責することさえしません。
それどころか、この事件の解決と癒し慰めのために、主に祈ることも忘れているのです。

ダビデの心が主とまったき一致をしていないことがアムノンの事件、そしてその後の、アブサロムによるアムノン殺害と言う復讐へと繋がっていくのです。
祈ること。
直ちに祈ること。
怒る前に祈るのです。
祈り、主の導きと助けを求めるのです。
怒っていると、祈りを忘れてますます平安を失い、苦しむことになります。
あのダビデでさえ失敗し祈りを忘れてしまうのです。

私たちは失敗もします。弱いのです。
ですからいつも主に祈ることを忘れないようにしたい。
怒りは罪の芽となりかねません。だから祈ろう。
祈りは私の周りにも恵みを広げます。
シャローム